京都府立医科大学 ワークライフバランス(WLB)支援センターみやこ

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【開催報告】医学生・医師・研究者のキャリアとWLBを語る会(医学生・研修医等をサポートする会)

10月3日(金)17:30-18:30に、日本医師会の「医学生・研修医等をサポートするための会」として京都府医師会、京都大学KUSUNoKIプロジェクトとの共催で『医学生・研修医・医師のキャリアとWLBを語る会』を本学附属図書館ラーニングコモンズKoto Squareにて開催しました。32名(うち本学医学生10名、京都大学医学生1名)にご参加いただき、カフェ・ド・クリエのサンドイッチをいただきながら和やかな雰囲気で行われました。
外園センター長の開会挨拶ののち、金子副センター長を座長として本学の医師3名がキャリア形成やワークライフバランスについての以下のミニレクチャーを行いました。

外科系医師のワークライフバランス   女性生涯医科学 学内講師 田中佑輝子医師
子連れ留学の経験           泌尿器外科学 講師 藤原敦子医師
美容外科手術後の合併症にみる医師の手術教育 視覚機能再生外科学 講師 渡辺彰英医師

田中先生は、ご自身の出産・育児のご経験を通して、「外注」や「断捨離」などの工夫で仕事と家庭を両立された実践を紹介されました。“こうあるべき”というこだわりを手放す「こだわりの断捨離」のすすめや、周囲とWin-Winの関係を築くための工夫を、温かく伝えてくださいました。

藤原先生は、ロサンゼルスの南カリフォルニア大学(USC)での研究生活や、3歳のお子さんを連れての留学準備・現地での生活について、写真を交えて具体的に紹介されました。異文化の中で家族と過ごす時間の大切さや、挑戦を通じて得られる成長を、明るく前向きに伝えてくださいました。

渡辺先生は、美容外科手術に伴う眼合併症の実例を通して、正しい解剖理解と教育体制の重要性を強調されました。「教学相長(きょうがくあいちょうず)」の精神を示されるとともに、直美問題への鋭い問題提起をされました。なかなか見る機会のない多くの手術症例や動画に、参加者一同が引き込まれました。

ミニレクチャー後は日本医師会と京都府医師会のPR動画を視聴し、KUSUNoKIプロジェクトの村田亜紀子先生の閉会のご挨拶で一旦閉会し、その後は自由交流時間としました。講師をはじめほとんどの参加者が残って会場のあちこちで話が盛り上がっていました。

なお別室に託児ルームの開設を予定していましたが、今回は利用申込がなかったため開設しませんでした。

参加者からの感想の一部を紹介させていただきます。
「演題内容が分野横断的で、専門の定まっていなくとも興味を惹かれた。各先生ともユーモアを交えた公演で聴いていてとても楽しかった。」
「発表がどれも興味深く、おもしろかった。あまり自分自身の将来について考えられていないが、色々な人のキャリア形成を知ることで、自分の道を決める時の助けになると感じた。」
「3人の医師が短い時間で伝えたいことを言っており、分かりやすかった。」
「パワフルに生きておられる先生方のキャリア形成のお話を聞かせていただいて、自分のキャリアについても考えるきっかけになった。」
「軽食や資料もあって、とてもリラックスした環境でお話を聞くことができた。」
「サンドイッチ美味しかった。飲み物もありがとうございました。」

参加者の皆様、そしてご協力いただいた関係者の皆様に心より御礼申し上げます。
今後も、京都府医師会や京都大学KUSNoKIプロジェクトとの連携を継続しながら、医学生・医師・医療従事者の皆様の情報交換と交流の場を提供してまいります。