京都府立医科大学 ワークライフバランス(WLB)支援センターみやこ

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先輩医師のおしゃべり会

第1回 ツインズ子育てのコツ

第2回 家事・育児のアウトソーシング

先輩医師のおしゃべり会♪ 第1回 ツインズ子育てのコツ

「先輩医師のおしゃべり会♪」は複数名の医師に座談会やインタビュー形式で、結婚・出産・子育てなどのライフイベントとキャリアについて語っていただいた内容を、一部改変・再編したものです。
第1回は「ツインズ子育てのコツ」です。ツインズ子育て経験者のお二人とツインズ出産予定の女性医師の座談会です。ツインズならではの経験談だけでなく、多胎児でなくても役に立つ妊娠中や子育て中のアドバイスが盛りだくさんです。

A医師
卒後 35-40年
60歳代女性
ツインズを含む子供3人(社会人)

B医師
卒後 10-15年 
30歳代女性 
ツインズを含む子供3人(ツインズ4歳、1歳)

C医師
卒後 5-10年 
20歳代女性 
ツインズ出産予定


みやこ

まずは自己紹介をお願いします。


A医師

卒後4年の大学院1年で結婚して翌年に長女、その3年後に男女の双子を出産しました。産休も育休もなかった時代なので、長女の出産後7日目から、双子は一ヶ月半から保育園に預けて仕事をはじめました。保育園には大変お世話になりました。双子の育児が始まってしばらくして、私が喘息で体調を崩したので私の両親にも家事や育児を手伝ってもらいました。双子出産の半年後に開業したので朝7時から夜9時くらいまで仕事をしていました。開業医なので泊まりの仕事がないのはよかったです。


B医師

私は卒後3年で結婚して卒後6年の大学院1年で双子の男児、大学院3年で女児を出産しました。双子の産前休は2ヶ月でした。双子を出産して24時間ずっと赤ちゃんの世話をして4ヶ月くらいたつと、このまま育児ばっかりの生活もしんどいな、と思って院内保育に預けて週1日の外勤をしました。生後8ヶ月になった4月から大学院2年として研究とバイトの週5日で完全復職してからは卒業論文なども書きながらしっかり働きました。大学院3年の終わりに産前休1ヶ月で3人目を産んで、生後3ヶ月から週2日の外勤を再開し、生後4ヶ月から完全復職しました。私の職場は大学院生もスタッフも子育て中の医者が多かったので、子どもの発熱や予防接種や保育園の用事などの休みもお互いに協力しようという雰囲気があり、研究もチーム制だったのでありがたかったです。


C医師

私は卒後5年で、市中病院勤務3年目になります。半年前に双子の妊娠が判明し、つわりのきつい時期は当直を変わっていただいたり、産前休の前は当直でなく土日の日直に変更していただいたりして、現在産前休中です。通勤に電車で1時間かかるので、特にラッシュの時間だと大変だなと感じています。出産後の子育てと保育園選びと職場復帰をどのようにするのがいいか、是非アドバイスをいただきたいと思っています。


みやこ

では保育園の入園時期と登園方法について教えてください


B医師

京都市では認可保育園の入園時に双子だと加点が大きいので、希望の保育園に入りやすいと思います。双子を連れて1時間通勤して勤務地近くに預けるよりは、自宅や実家近くの保育園の方がいいのかな、と思います。私は生後4ヶ月くらいで、子育てだけの生活がちょっとしんどくなってきたときに院内保育園に入れ、翌年の4月に認可保育園に移れましたが、知り合いの双子のお子さんは院内保育園の空きがなかったので、1歳になってから院内保育園に入園していました。入園時期は保育園の空き状況やご家庭の状況にもよるので、どの時期がベストともいえないですね。


C医師

双子さんはどうやって保育園に送迎していましたか


A医師

私は生後1ヶ月半からだったので、1人は抱っこ1人はおんぶで長女の手をひいて、3人分の荷物を持って歩いたり、タクシーを利用したりしていました。帰りはその状態でタクシーを拾うのは難しいので、お迎えの間タクシーに待ってもらっていました。保育園の延長保育の時間に私が間に合わないときにはベビーシッターにお迎えに行ってもらって、仕事が終わればベビーシッターのところにお迎えに行く、ということもありました。


B医師

私は最初保育園まで徒歩10分だったので横並びの双子用ベビーカーを押して通園していました。ベビーカーは個人ロッカーに入らないので、大学の廊下に置かせてもらっていました。雨の日は雨除けカバーをして、私は傘をさして送迎していましたが、どうやっても全員荷物ごと濡れてしまうので、台風や大雨の日はタクシー通園していました。その後引っ越して車通園になりました。ベビーカー通園と比べると、乗せおろしの時間や子供が道中ぐずる時間が減って、圧倒的に速くなりました。
他の保護者で自転車の後ろにつける2人乗りのチャイルドトレーラーを使っておられるのも見かけます。


C医師

子育てに関して周囲にはどのように協力してもらいましたか


B医師

私は最初の2ケ月は里帰りしていました。自宅に帰ってからも夫が当直のときなどは実母に手伝いにきてもらいました。私が職場復帰してからは夫と家事を分業しました。夫が洗い物や子供のお風呂を担当して、私は洗濯と保育園の準備と夫がいないときのご飯当番みたいな感じで、分業制でした。掃除係は誰もいなくて家は汚いんですけど、それはもう気になったときに気になった人がやるみたいな(笑)。分業制は最初が肝心だと思います。最初は大変でも役割分担することでお互いが能動的に家事をできているように思います。


C医師

家事や育児のアウトソーシングはどうされていましたか


B医師

我が家の方針で他人に家に入ってもらいたくないというのがあったので、利用していません。代わりにドラム式洗濯乾燥機・ロボット掃除機・食洗器は駆使しています。生協の宅配や民間業者のミールキットなどもかなり使っています。


A医師

うちの夫は食事作りと洗濯干し以外は全部やってくれました。私も夫も母親は専業主婦だったのですが、夫はすごく柔軟で、やりたい仕事はなんでもやったらいいよと言ってくれました。


C医師

双子さんの出産後のアドバイスはなにかありますか


A医師

双子を出産すると骨盤がすごく緩みます。私も仙骨が緩んで、恥骨も少し離開しました。出産後に無理すると坐骨神経痛が早くから出てきます。出産で緩んだ骨盤がきゅっと閉まるまで、だいたい8週間はかかるので、産後休暇中は骨盤をしっかり締めて、ゆっくり休むことをお勧めしますね。


B医師

そうですね。ワンオペのときに同時に泣いたりオムツ交換が必要になった時はもう、一人ずつ対処していくしかないですね。もう一人が泣いていても、仕方ない、その子の呼吸筋の運動になってるだろうと思うしかないです。首が座っておんぶ紐が使えるようになったら、一人はおんぶ、一人は抱っこできるので少しはましになりました。


C医師

双子さんの子育てで、もっとこうしておけばよかったと思われれることはありますか


B医師

子供の成長や発達で何か問題が起こった時に、先ほどのように一人を泣かせている時間が長かったりしたことが原因なんじゃないかとか、自分のせいだと考えてしまったりするとしんどくなってしまいました。自分の気分や体力にも波があって、因果関係を冷静に判断できるときと、なんでも自分のせいかもと考えてブルーになってしまうときがあると思います。そういうのって考え出したらきりがないので、そうなる運命だったんだくらいに考えて、自分のせいだと考えすぎないことが大切だと思います。


A医師

そうですね。私も妊娠13週で破水したので2か月くらい入院しましたが、もしそこで破水していなかったら、ワーカホリックのまま25週くらいで破水して未熟児出産になっていただろうと思うので、私が13週で強制的に安静にさせられたのは子供のためにもきっとよかったのだと思っています。万事塞翁が馬ですね、母親が子供のためによかれと考えて一生懸命やったことは、終わってみればすべてよしという感じになるのだろうと思います。子供の心って真っ白だから、母親がどれだけ感情豊かというのが子供に影響すると思います。母親がいつも笑って過ごしていれば子供はちゃんと育つんだと思います。


C医師

妊娠出産とキャリアとの両立についてのアドバイスをお願いします。


B医師

双子妊娠には安定期はないといわれます。可能であれば上司に「双子なのでいつ何が起こるかわからないので、ご迷惑をおかけすることがあるかもしれません」という話はしておいて、ちょっと体調があやしいときにはできるだけ早めに、「休むかもしれない」という相談をすることは大切ですね。
最近では新型コロナで保育園が休園になったりして、何回も休んだり、バイトの代診を頼んだりしました。まずは子供の預け先をいろいろ探してみるのですが、子供3人となるとなかなか臨時の預け先もみつからなくて、結局自分か夫が仕事を休んで子供をみることが多いです。休むときは「私が休むことで本当に迷惑かけてしまってどうしよう」とすごく心配するのですが、休んでみると実は私一人いなくても案外ちゃんと病院も仕事も回っていることに気づいたりします。ただし、診療録などの記録は、急に私が休むことになっても代診の先生が治療方針がわかるように、きっちりアセスメントやプランを立てておくようにしています。早めの報連相(報告・連絡・相談)も大切です。


A医師

ちゃんと毎日の仕事をしっかりとしていれば、周囲は見てくれているので何かあっても助けてくれるんだと思います。皆さん悪い人ではないし、一定の常識人の集団ですから。B先生が困ったときに周囲が助けてくれたのは普段からしっかり仕事をしていた証だと思います。


みやこ

最後に、双子さんを育ててよかったと感じていることをお聞かせください。


A医師

うちは上の子が「私も双子に生まれたかった」と言うくらい双子同士は本当に仲がいいです。大人になっても会えば二人で際限なく楽しそうにしゃべっています。親にとっては双子をもつことによって、視野や人生が広がりました。双子だといろいろな手続きが一度に終わるというのも楽でした。


B医師

いろんな手続きが一度で済むのは便利でした。書類などは名前以外を書いたらコピーして、名前を書き加えたら一気に提出できました。双子同士は一番のライバルであり一番の親友でもあります。生まれたてはお互いを認識していないのですが、しばらくしてお互いを認識しだして、二人の関係が始まります。そうやってコミュニケーションをとっている双子のかわいさたるや!双子育児のしんどさの何倍もの喜びが返ってきます。あとは双子を連れて街中を歩くとめちゃくちゃ話しかけられます。親は双子を産んだからこそ得られる経験をたくさんさせてもらっていると思います。


みやこ

本日はツインズ子育て座談会にご参加いただきありがとうございました。C先生はご出産まで体調に気をつけてリラックスしてお過ごしください。困ったときには一人で悩まずに周囲やみやこに相談してくださいね。

本学の子育て支援に関する情報

多胎児育児に関する情報

  • 京都市 多胎児家庭のためのサポートブック
  • 日本多胎支援協会 多胎育児のコツなどの動画コンテンツもあります
  • おおさか多胎ネット 多胎支援関連情報
  • 多胎児支援のポイント 健やか親子21(厚労省の情報サイト、2023年4月~子ども家庭庁に移動予定)

    先輩医師のおしゃべり会♪ 第2回 「家事・育児のアウトソーシング」

    「先輩医師のおしゃべり会♪」は複数名の医師に座談会やインタビュー形式で、結婚・出産・子育てなどのライフイベントとキャリアについて語っていただいた内容を、一部改変・再編したものです。
    第2回は「家事・育児のアウトソーシング」です。

    A医師
    卒後 35-40年
    50歳代女性 常勤継続中
    子供3人(大学生、社会人)

    B医師
    卒後 35-40年 
    50歳代女性 常勤継続中
    子供2人(社会人)

    C医師
    卒後 20-25年 
    40歳代女性 常勤継続中
    子供2人(中学生、高校生)

    D医師
    卒後 10-15年 
    40歳代女性 途中数年非常勤経験
    子供3人(小学生、中学生)


    みやこ

    皆さん、仕事を続けながらどのようにして家事や育児をやってこられたのですか


    A医師

    子どもが小学校に入学する前に学童保育を探したのですが、近くで見つかりませんでした。最初は家政婦派遣、その後は家事代行サービス会社を週5日利用していました。途中で子供と相性がよい担当者を直接雇用するようになって、今でも週3日、1日4時間夕方に来てもらっています。夕食作り・部屋の掃除・子供の世話を頼んでいます。もう30年くらいその方にお願いしていて、子どもの結婚式にも参列してもらいました。


    C医師

    私も家事代行サービス会社から夕方に週2回4時間来てもらっていて、途中から直接雇用させてもらっています。中学受験のときには塾の送迎をしていただいたし、忙しくて手が回らない季節の入れ替え、たとえば扇風機とストーブの入れ替えや子供の衣替えなどもしてくださっています。


    D医師

    常勤時代は近くに住んでいる義父母に保育園のお迎えなどを頼んでいました。非常勤になってからは、時間的な余裕ができたので義父母に頼む機会は減りましたが、急な発熱のときには子守をお願いしていました。義父母の都合がつかない場合は病児保育やベビーシッターにもお世話になりました。


    A医師

    常勤で働こうとしたら、家事のアウトソーシングはとても大切ですよね。


    B医師

    海外では当たり前のことだけれど、日本では他人が家に入るのを嫌がる傾向がありますね。


    C医師

    両親が近くに住んでいると、両親に手伝ってもらってアウトソーシングはしないで回している人が多いようです。実家の近くに住むかアウトソーシングをするか、という感じですね。


    A医師

    両親が多少遠くても、熱を出すたびに他府県から子守に来てもらっている人もいます。


    D医師

    以前はアウトソーシングを利用していましたが、数年前に実家のすぐ近くに引っ越したので、困った時は実家頼みになっています。


    A医師

    子どもが成長していく過程で家に家族じゃない人がいると性格が曲がるんじゃないか、とかいわれるけれど、子どもは人を見る目がそだって、誰とでも接する力がつくようです。


    B医師

    社交的になりますね。


    みやこ

    家事や育児のアウトソーシングをうまく取り入れるコツはありますか


    B医師

    来てもらう人に完璧を求めないこと。家事と育児の両方とも100点満点を期待しないこと。自分でも両方こなすのは難しいことだから。


    A医師

    そうね、割り切りは必要。そして子どもとしっくりくるシッターさんを見つけるまでには時間や回数をかけてそれなりの親の努力も必要。


    D医師

    私は以前の病院で福利厚生の補助が使える業者の一覧から、いくつか資料をみてあまり高くないところを選びました。最初は数回担当を替えてもらいましたが、相性のいい担当者が見つかってからは続けてきてもらっていました。完璧を求めない、というのは私も同感です。私は掃除が嫌いなので掃除だけでもアウトソーシングしたくて、家事サービスを利用していました。


    B医師

    身内や知り合いではなく、あえて他人に入ってもらうことで長く続く関係になりやすいので家事のアウトソーシングは本当にお勧めです。


    A医師

    そうでないと拘束時間の長い勤務医を続けていくのは難しいですね。


    C医師

    アウトソーシングの利用をためらっている医師に、うまく使いこなしている医師の経験をもっと知ってもらえるといいですね。


    A医師

    最初は週一回や短期間のトライアルをしてみるのがおすすめです。そのサービスが自分のニーズに合っているかどうかを確認することができます。


    C医師

    利用する際には、事前に具体的な業務内容や期待することを明確に伝えることが重要です。お互いの期待をすり合わせることで、スムーズにサービスを受けることができます。


    B医師

    最初は小さな依頼から始めるのがおすすめです。掃除や洗濯などの比較的簡単な家事から始めて、徐々に範囲を広げていくとよいでしょう。


    A医師

    そのようにして自分が安心して任せられる業者や担当者を見つけられるといいですね。信頼関係を築ければ、長期的に利用することができ、生活の質が相当向上します。子育ての大変な時期は一生続くわけではないので、アウトソーシングなどを上手に利用してたとえ細々とでもキャリアを続けていけば、続けていてよかったと思える時期が必ずきます。若い人を応援していきたいです。


    みやこ

     初回のアウトソーシングのハードルを下げるために、本学には「WLBサポート利用スタート補助金」制度があります。ベビーシッター、家事援助サービス、病児保育(本学以外の利用の場合)、介護サービスを利用した際にひとり一回2万円まで補助します。これまでに約20人に利用していただいています。まだ利用しておられない方はぜひご検討ください。
     また、ベビーシッター利用補助制度(お子さま補助券)もあります。小学3年生までのお子様(障がいをおもちの場合は小学6年生まで)のためにベビーシッター(家庭での保育または保育園の送迎)を頼んだときに利用できます。
     先輩医師のアウトソーシング体験談を直接聞くことができる「医師と研究者のキャリアとワークライフバランスを語る会」も適宜開催しています。開催日程はトップページのお知らせでご案内しています。

    家事・育児のアウトソーシングについて

      家事・育児をアウトソーシングすることによって、時間的・精神的・体力的な軽減に繋がります。家事と仕事の両立は、精神的にも大きな負担となりますが、家事代行サービスで家の掃除をしてもらうと気分的にも余裕が生まれます。また、家事に費やしていた時間を仕事の時間として使うだけではなく、家族とのコミュニケーションの時間に使うこともできます。

    ● 家事代行サービス
    「家事代行サービス」とは、依頼者の要望や生活スタイルに合わせて、家庭に訪問して、日常的な掃除や洗濯、料理など家庭の家事を援助するサービスです。
    家事代行サービスで依頼できる内容は会社のサービスによって異なりますが、一般的には「日常的な家事の範囲」であれば依頼することができます。 具体的には下記のようなものが挙げられます。

    ・料理の作り置き
    ・掃除(キッチン・お風呂・トイレ・洗面所・リビング・寝室など)
    ・洗濯
    ・日常で必要な物の買い物
    ・食器洗い
    ・片付け・整理整頓
    ・アイロンがけ
    ・ゴミ分別・ゴミ捨て
    ・郵便物の受け取り
    ・クリーニングの受け渡し
    ・植物の水やり

    ● ハウスクリーニング
    上記、家事代行サービスでは専門的な知識・技術や用具を使って行う清掃作業は、依頼できません。
    一方、「ハウスクリーニング」は、専門的な技術をもったスタッフがエアコンや換気扇(内部)など限られたものを専用機材や洗剤を用いて清掃するサービスです。汚れを落とす効果が強い洗剤を用いるので、日常的な掃除では落とすことのできない汚れを落とすことが可能です。