当センターは、2010年に「男女共同参画推進センター」として設立され、2019年に現在の名称へ改称しました。本年度、創設15周年という節目を迎え、2025年11月6日に後援組織「キャリア支援コンソーシアム“えん”（CCえん）」の総会と記念講演会・パネルディスカッションを開催しました。

会場となった附属図書館 Koto Square には、CCえん世話人を含む医師、看護職、医学生、大学関係者など約30名が参加していただきました。全体司会は、金子副センター長が務めました。

■CCえん総会 〜15年の歩みを振り返って〜

総会では、外園センター長がセンター創設以降の活動の歩みを共有し、これまでの取り組みと今後の方針について報告しました。

■記念講演

『女性活躍推進への思い ―藍綬褒章受章によせて―』
講師：武曾 惠理 先生（京都華頂大学 現代家政学部 食物栄養学科 教授）
座長：矢部 千尋 先生（京都府立医科大学 名誉教授）

今年藍綬褒章を受章された武曾先生より、女性医療職として歩んでこられたキャリア形成の工夫や、受賞にまつわるエピソードが語られました。参加者からは「女性医師としてのキャリア選択のお話が大変勉強になった」「受賞の裏話も聞けて印象に残った」などの感想が寄せられ、心に残る講演となりました。藍綬褒章の賞状と褒章もご持参いただき、実際に拝見することができました。

■パネルディスカッション

続くパネルディスカッションでは、『これからのキャリア支援に求められること』をテーマとして、森副センター長の司会のもと、5名のパネリストがそれぞれの立場からキャリア支援の現状と課題について意見を交わしました。

《パネリスト》
武曾 惠理 先生（京都華頂大学 教授）
宮田 千春 先生（本学 看護管理学・看護倫理学 教授）
綾仁 信貴 先生（本学 精神機能病態学 講師）
松村 うつき 先生（本学 小児科学 病院助教）
北川 凜太郎 さん（本学 医学科5回生）

参加者からは、「パネリストの意見がとても興味深く、学びが多かった」「背景の異なる5人のお話を聞き比べられてよかった」などの感想をいただきました。

15周年という節目にふさわしい、これまでの歩みを振り返りながら今後のキャリア支援を考える充実した会となりました。当日は一部進行が延び、ご参加の皆様にご不便をおかけした点についてお詫び申し上げます。

今後とも、医療人がそれぞれのライフステージで力を発揮できる環境づくりを進めてまいります。